
■■間宮兄弟■■
「だって間宮兄弟を見てごらんよ。いまだに一緒に遊んでるじゃん」
そんな帯の言葉に惹かれて購入した江国香織『間宮兄弟』を読む。
久しぶりの江国香織はなかなかよかった。
江国さんによると、間宮兄弟は揃って「そもそも範疇外。ありえない」出で立ちの男性である。そんな厳しい現実そのままに、物語の中でも(物語の中なのに)間宮兄弟の恋はやっぱり実らない。
それでも間宮兄弟は二人で毎日幸福に暮らしている、ように見える。
兄はビール、弟はコーヒー牛乳を飲みながらビデオでお気に入りの映画を見たり、朝までジグソーパズルに熱中したりしながら毎日を暮らしている。
兄弟それぞれに好きなものがたくさんあって、それらがひとつひとつ丁寧に描かれる。
江国香織といえば、美しく感覚的な言葉でふわふわと綴られる恋愛小説というイメージがある。
しかし、仲のよい兄弟、あるいは姉妹を描く筆力こそ彼女の最大の魅力だと個人的には思っている。
江国さんの描く兄弟、あるいは姉妹はひとりでも十分魅力的だが、二人で過ごしている様子がまたすばらしく惹きつけられる。
長い時間を一緒に過ごしてきたもの特有の暖かなつながりと緩やかな孤独。
彼女の描く兄弟、あるいは姉妹は深い深いところで結びついていながら、お互い限りなく孤立しているのだ。
『間宮兄弟』の間宮兄弟も、間宮兄弟が恋する本間姉妹もとても魅力的だ。一人っ子なので実際のところはわからないが、彼女の描く兄弟姉妹を見ていると、自分にも姉か妹がほしくなる。
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というようなことを昔日記に書いていたのだが、映画はまだ見ていない。
当時は忙しくて、映画どころではなかったからだ。
仕方がないので、ケーブルテレビで、映画の主題歌RIP SLYME「Hey,Brother」のPVを繰り返し見ていた。

