
■■yomyom■■
『yomyom』(ヨムヨム)という雑誌を読んでいる。
新潮社から出ている小説・エッセイなどを集めた雑誌である。
もともと雑誌はほとんど読まない私だが、真っ赤な背景に描かれたパンダのヨンダくん(←ややこしい)に、ズキュンと心を打ち抜かれてしまった。
ところで私は昔から、新潮文庫が好きだった。
やわらかいカバー、それにつつまれた少しだけ古びた紙質のページ、そして紐のしおり。
そこには他の出版社にはない「本を読む人」に対する細やかな愛情を感じる。
やわらかいカバーと少し古びた紙質のページは本そのものを軽くする。
紐のしおりは読むのを中断しても、はさむものを探す必要をなくしてくれる。
(私はほんとうによくしおりを無くす。そんなときはたいていレシートを挟むが、とても不本意だ)
数年前から新潮文庫のキャラクターとなったパンダのヨンダくんも大好きだ。
新潮文庫のカバーについている応募券を集めてゲットしたヨンダくんグッズは数知れない。
ちなみに最大の戦利品は応募券30枚を集めたヨンダくんトートバッグである。
めんどくさがりの私が、人生において応募券を集めて何かをもらおうとすることなどありえないと思っていたが、案外やればできることに気づいた27歳の秋であった。
とまあこれくらい新潮文庫には愛情と熱意を持っているわけである。
ということで『yomyom』を読み始めたのだが(←もちろん応募券はついている)、これがなかなか面白い。
もともと飛ばし読みとか拾い読みができない性質で、小説と同じように最初からガッツリ読んでしまう。雑誌の意味があまりない。
しかし、普段読まないエッセイや対談集や読んだことのない作家の小説もなかなかに興味深く、なんだか得した気分になる。
半分ほど読んだが、やっぱり川上弘美さんの短編小説は素敵だし、
いしいしんじさんのエッセイを読んで直島へ行きたくなったし、
大平先生(精神科医)の対談にはううむと考え込んでしまった。

