ピロウズ(the pillows)のライブに行く。
16歳の頃に出会ってから、彼らの音楽はもはや私の人生の一部となっている。
ライブがあると、未だ年甲斐もなくいそいそと出かけていく。
私はとても出不精で、何をするにも腰が重い。
なので、たいていの場合、我が家で開催されるお出かけイベントは、企画の持込から予約等の手配まで、すべて夫が行う。
しかしこのライブだけは、私がスケジュールを調べて私がチケットを予約する。
これがもう10年以上続いている。たいしたものである(←自画自賛)。
というわけで今回も私がチケットを予約したのだが、実は2日前まで、23日(日)になんばHATCHでライブがあると思い込んでいた。
22日の夜、チケットに印字された「24日(月)/ZEPP OSAKA」という文字を見て心からおののく。
このライブが三連休の中日にあるというので、自身の持ち込み企画であるキャンプをあきらめた夫に、真実を打ち明けるのには相当の勇気を要した。
さてライブである。
結論からいうと、とても、とても良いライブであった。
最初の曲のイントロが流れたときから、ある意味、勝負は決していたのだと思う。
それまで友達と話したり、会場に流れる音楽に身を任せたり、携帯をいじったり、てんでバラバラだった観客たちの中から、巨大なモンスターが確かにムクリと起き上がったのだ。
それは鳥肌が立つような一体感であった。
あの場所には、とんでもないエネルギーが潜んでいた。
愛すべきモンスターに突き動かされるように、ボーカルの山中さわお氏は歌い続ける。叫び続ける。
昔はとにかく前に進んで人の波にもみくちゃにされながら飛び回り、時計を飛ばし(←夫)指輪を飛ばし(←私)、ライブ会場で様々なものを失くしてきた私たちも、近頃は後ろでのんびり眺めるだけになっていた。
しかしこの日は、夫も私も気がつけば拳を突き上げて飛んでいたのである。そうせずにはいられない。楽しくて仕方がないのだ。
おかげで終わった頃には汗だくである。着替えを持ってなくて、とても困った(←昔はちゃんと準備していた)。
長い間、同じ人間が作り出す曲を聴き、同じ人間の歌う場所へ通い続けていると、その人が変わっていくのがよくわかる。
とんがって、迷って、強くなって、優しくなって、そして近頃、彼らはとても親密になった。
そんな彼らの音楽を、言葉を、生き方を、私はとても愛している。
あと2年でピロウズは20周年を迎える。
結成18年を越えてなお、変化し進み続ける奇跡のバンド。
これからもずっと、彼らの音楽を聴いていたい。彼らのライブで飛び跳ねていたい。

