『ワーキング・ホリデー』
ハニービー・エクスプレス、通称「ハチさん便」という宅配会社に勤める元ヤンで元ホストの主人公沖田大和と、息子を名乗って大和の前に突然現れた小学生、進のひと夏の物語である。
坂木司氏の小説は、『青空の卵』を皮切りに何冊も読んできたが、今回の『ワーキング・ホリデー』を読んで「あぁ、うまくなったな」と思った。
文章も展開も、滑らかでテンポが良い。ほんとうにするりと読める。
随分と偉そうな感想だが、本を閉じて最初に思ったのがソレなのでどうしようもない。
やはり文章というのは、書けば書くほどうまくなるのだろう。
あとは他人に読まれること、であろうか。
ある作家が何かのテレビ番組で、文章がうまくなりたければとにかく書いて書いて書きまくり、それを誰かに読んでもらうことだといっていたが、それは案外真実なのかもしれない。
かくいう私も高校時代、担任の先生に
「キミは最初に書いたことと最後に書いてあることが違うね」
といわれるほどひどい作文を書いていた。
しかしブログはもうすぐ2年、日記も足掛け8年、結構な時間を文章に費やしてきている。
……それなりの成果が上がっているとよいのだが。


