
『鹿男あをによし』
今まさに連続ドラマで放映されている。
原作もよく知らなかったのだが、タイトルに惹かれてつい1話2話と見てしまった。そのままするすると引き込まれている。
ドラマではないが「おネエMAN’S」もわりと熱心に見ている。私は今、IKKOさんに夢中なのだ。
まあそれはともかく。
とある大学の研究室でトラブルを起こして、奈良の女子高に先生として赴任することになった、ちょっと神経衰弱ぎみの男が、ある日鹿に話しかけられる。
「さあ、神無月だ――出番だよ、先生」
そこから彼は日本を救うため、東奔西走することになる(←急にオオゴト)。
果たして彼は日本を救うことができるのか――
というのを1話2話と見ていくにしたがい、どうにも不安が大きくなってきた。
ドラマが原作をどのように再現しているのか、その時点ではわからなかったのだが、奈良という街の独特の雰囲気や鹿、日本の神や歴史をめぐる謎、そういうものが次々とテレビ画面に展開されていくにつれ、
「もしかして原作の小説は、ものすごく面白いのではないか」
まあそんな気がしてきたのである。
もし中途半端に省略されたり変更されたりしたまま(←そういう危険性はドラマ化にはけっこうある)うっかりオチだけ知ってしまうと、せっかくの小説の楽しみが半減してしまう。それはものすごく損なことのように思えた。
そんなことを考え出すとドラマもイマイチ熱心に見ることができなくってしまい、慌てて本屋に走って本を購入する。それから2日ほどで一気に読んでしまった。
結論からいうと、やはり先に本を読んでよかったと思う。
ドラマにはやはり多少の省略と変更があるみたいだが、原作の雰囲気は良く出ていると思う。1話2話を思い返してみても、さほど気にならない。
けれどやっぱり先に本を読んでこそ、「2度オイシイ」気分が味わえる作品である、と思う。
とにかくこれでようやく安心してドラマに集中できる。よかった。

