2008年04月24日

約束

約束

『約束』を読む。

石田衣良氏はそれほど得意ではないが、この本は読んでいて何度も泣きそうになる。
大切な人が、目の前で殺されたり駄目になってしまったり、そういう深い喪失と哀しみのなかにいる人たちに、奇跡ともいえる救いが訪れる。そういう話を集めた短編集である。

主人公はみな突然の理不尽な不幸に翻弄され、その姿は見ているだけでとてもつらい。
そのうえ、この本が提示する解決はあまりにも都合が良すぎる、と個人的には思う。
それでもすべての主人公が最後にそれなりに救われるという事実には、やはり心が安まる。
現実はこんなにはうまくいかない。それはもう間違いなく。
けれど、どんなに嘘臭くてもいいから、こういう奇跡が少しでも多くの人に訪れることを願わずにはいられない。
posted by 飼い主M at 22:56| Comment(2) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年04月15日

意味なくスペイン語

夫の陰謀(?)によって、我が家にストウブがやって来た。せっかくなので、これからいろいろ作ってみようと思う(←前向き)。

偶然というかなんというか、ちょうど我が家の炊飯器が謎の分解を始めたところなのであった。
2〜3日に1つの割合で部品がボロボロと取れていく。
炊飯器に関してはまるっきりの素人だが、どれもこれも結構重要な部品のように見える。そして、どうもすでに圧力釜ではなくただの釜になっている、気がする。
まあ10年近くがんばってくれているので、仕方がないといえば仕方がない。

というわけで、まずは米を炊いてみた。
米と水を入れて弱火で15分、何がどうというわけではないのだが、それでも炊飯器で炊くよりはかなり美味しくできる。
なんというか芯が一本通った、男らしい(?)米に仕上がるのだ。
普段、米を食べない夫(←飲んでばっかり)さえモリモリとおかわりしていた。

残念ながら我が家の炊飯器は、10年目にして現役引退が決定したのであった。
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2008年04月03日

ゴールデン・スランバー

ゴールデン・スランバーとABBEY ROAD

『ゴールデンスランバー』を読む。

伊坂幸太郎2年ぶりの書き下ろし長編ということで、期待して読み始める。
読み終えるのに思いのほか時間がかかったが、それは面白くないからではなく、読み終えるのが惜しくて何度もページを行ったり来たりしていたせいだ。
だた、時間軸が過去・現在・未来を行ったり来たりするうえ、それぞれの章にけっこう重要なキーワードが隠されていたりする。本当に油断がならないので、名残を惜しまなくてもそれなりに時間がかかっていたかもしれない。

すべてを読み終えてパタンと本を閉じたときには

「これこれ。これを待っていたのよ」

と満足感とともに思う。
けれどやっぱりまだまだ読んでいたいという気持ちは抑えきれず、ベッドに入ってまたページを捲り出す。
すると初回は読み流していたある一文に目が留まり、そこから想像が広がって眠れなくなる。

事件の20年後、あの文章を書いたのはいったい誰なのだろう。

(後日談のような)
posted by 飼い主M at 23:22| Comment(4) | TrackBack(1) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする