
『ゴールデンスランバー』
伊坂幸太郎2年ぶりの書き下ろし長編ということで、期待して読み始める。
読み終えるのに思いのほか時間がかかったが、それは面白くないからではなく、読み終えるのが惜しくて何度もページを行ったり来たりしていたせいだ。
だた、時間軸が過去・現在・未来を行ったり来たりするうえ、それぞれの章にけっこう重要なキーワードが隠されていたりする。本当に油断がならないので、名残を惜しまなくてもそれなりに時間がかかっていたかもしれない。
すべてを読み終えてパタンと本を閉じたときには
「これこれ。これを待っていたのよ」
と満足感とともに思う。
けれどやっぱりまだまだ読んでいたいという気持ちは抑えきれず、ベッドに入ってまたページを捲り出す。
すると初回は読み流していたある一文に目が留まり、そこから想像が広がって眠れなくなる。
事件の20年後、あの文章を書いたのはいったい誰なのだろう。
(後日談のような)

