2008年07月25日

『恐怖の報酬』日記

混乱と酩酊の旅へ

恩田陸『「恐怖の報酬」日記―酩酊混乱紀行』を読んでいる。
これは飛行機嫌いの恩田さんが泣きそうになりながらも憧れの地、イギリス・アイルランドを旅する紀行エッセイである。
副題に「混乱酩酊紀行」とある。混乱しつつも旅行中はとにかくたくさんお酒を飲んでいて、それがまた素敵だ。

前にも書いたと思うが、私は恩田陸さんがとても好きである。
おこがましいけれど、彼女とはとても近しい感じがするのだ。
お酒が好きで、飛行機が嫌いで、遺跡が好きで、物語が大好きで、そういう基本的なところが似ていると思うし、しかもその好き嫌いの理由まで似ている。
彼女のすべてのものに対する思考の流れ、というか考え方が、私にはとてもしっくりくるのだ。こういう人はなかなかいない。
今回のエッセイも、だからとても楽しく読んだ。

恩田さんは、なにしろ飛行機が怖い。
なので本の1/4が過ぎてもまだ搭乗せず、現実逃避の文章が続く。
ようやく乗ったと思っても、乗り換えや帰りの移動が近づくとまたグズグズと現実逃避の文章が始まる。
旅に持っていく本を検討し、『のだめカンタービレ』の千秋真一(←やっぱり飛行機嫌い)に思いをはせ、歴史上の偉人で誰が探偵に向いているか話し合い、パソコンで文章を書くことについて考え、もういろいろと大変なのだ。

けれどそんなときこそ彼女の思考は冴え渡り、おそろしく的確な文章が紡ぎだされる

「恐怖は人にモノを考えさえる」
「現実において肉体が恐怖に晒されていると、人は理性と秩序を、賢者と魔法を切に求めるものだ」
「だから『指輪物語』は、第二次世界大戦の時代生まれたのだ」

飛行機にたいする恐怖から、よくまあここまで飛躍できるものだと思うけれど、的確な言葉を使ってものごとの輪郭をハッキリさせると、それなりに落ち着くのだ、と思う。少なくとも私はそうである。
だから私も飛行機に乗っているときは、どうでも良いことばかり考えている。
けれど恩田さんほど的確な言葉は出てこないので、結局最後まで、怖いばっかりなのである。
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2008年07月15日

ナベシキ

世界のナベシキ(←大嘘)

工房(というほどでもないが)は、夫が飲み会のときに決まってオープンする。

ハルさんクッションを作ったのも夫が飲み会の夜である。そのとき、ついでに鍋敷きも2つ作ってみた。
ハルさんクッションはn.e.l.のPOT(紺)、鍋敷きはn.e.l.のチェンコフ、IKEAのBETTINAである。
どちらも直線縫いだけなので、わりと簡単にできた。

ほろ酔いで帰ってきた夫は、台所の鍋敷きには早々に気づいたものの、目の前に横たわる巨大なハルクッションにはしばらく気が付かなかった(←何故)。
posted by 飼い主M at 22:01| Comment(5) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年07月10日

ハーブ

買ってきたばかりの頃(今はもう面影ありません)

南海キャンディーズの山ちゃんは料理が出来る女性が好みである。
譲れない第1条件は

「冷蔵庫の奥にゆず胡椒を常備している女性」

もしも、ゆず胡椒を常備した女性が同時に2人現れた場合、

「料理にバジルを使う女性」

を選ぶという。
もしさらに、ゆず胡椒とバジルの女性が同時に2人現れた場合は、

「バジルを栽培している女性」

に軍配が上がるらしい。

だからというわけでは全然ないが、今年はバジルを育てている。
自家製ジェノベーゼを食べてみたい、と随分前から夢見ていたのだ。
IKEAで素敵植木鉢を購入したこともあって、今年はバジルの苗を購入してみた。
ついでにローズマリーとタイムも購入する。ストウブを買ったので、これからこの手のハーブを使うことが増えそうな気がしたからだ。
しかしそれももうずいぶん昔のことになる。

ローズマリーとタイムは寒暖に強く虫はつかないし、水もそれほど必要としない。まさにワタクシ向けのハーブだが、バジルは水も肥料もたくさん必要なうえ、虫が付きやすいという。

買ってきた当初はとても張り切っていたので、防虫剤も作ってみた。酢に唐辛子を1週間漬け込んだだけだが、それを水で薄めて葉の裏に吹きかける。その動きがちょっと素敵なオクサマみたいでさらに浮かれる。
ところが、どういうわけか、バジルが吹きつけた箇所からドロドロと枯れていった。次々と根元から倒れていく。

夫には
「妻、過保護」
と笑われるし、素人だけになすすべもなく、当時は悲しい気持ちで毎日葉を撫でるほかなかった(←こういうところが過保護)。

それで結局、その他のハーブと同じようにバジルも完全放置になる。すでに全滅覚悟である。
ところが生き残った半分(←被害甚大)の苗が、嘘みたいにグングン成長を始めた。今では株分けするほどに増えている。心配していた虫もつく様子がない。
今思えば一番の害虫はワタクシであった(ションボリ)。

何事も構いすぎはよろしくないようである。ちょっと放っておくくらいのほうが強いコに育つのだ。たぶん。
posted by 飼い主M at 22:00| Comment(4) | TrackBack(0) | ハーブ栽培 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年07月01日

アフタースクール

主題歌もよかったです

『アフタースクール』という映画を見てきた。
映画を見に行くのは心も体も吹雪にさらされていた真冬の『earth』以来である。
大泉洋が主演で、他に堺雅人、佐々木蔵之介、常盤貴子、田畑智子などが出ている。

神野(大泉洋)の中学時代からの親友である木村(堺雅人)が失踪する。
その木村を探して、中学時代の同級生を名乗る探偵の島崎(佐々木蔵之介)が神野に会いに来る。
木村を心配する神野とちょっとワケありな感じの島崎は、二人で木村の足跡を追うのだが――。

ここまでまだほんとうに映画のさわりのさわりなのだが、これ以上は何を書いてもネタバレになりそうなのでやめておく。
とにかく中盤くらいに

「ぅえっ!?」

と驚かされてからの物語の展開の勢いとスピードはものすごい。おかげでトイレにも行かなかった(←気が散るとよく行く)。
確かにもう一度見たくなる人が多いのも頷ける。
なんとなく『キサラギ』と雰囲気が似ているが、個人的には『キサラギ』の方が好きだった。誰も不幸にならなかったからかもしれない。

ところで。
映画の内容とは関係ないけれど、佐々木蔵之介のどうしようもない服装が終始気になって仕方がなかった。
ダサい。ダボダボしている。ピラピラしている。佐々木蔵之介好きなのに。
昔から、テレビや映画に出てくるチンピラ的な人が何故ああいう服ばかりを着用するのがずっと不思議だったけれど、きっとポケットにゴツゴツしたイケナイものをいろいろ隠さなくてはならないからなのだろう、とこの映画を見て思う。
それにつけてもダサい。ダボダボしている。ピラピラしている。好きなのに(←まだいう)。
posted by 飼い主M at 22:00| Comment(2) | TrackBack(0) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする