
■■遠い太鼓■■
村上春樹さんの『遠い太鼓』を読み返している。
紀行ものやエッセイはほとんど読まないし、一度読んだ本を読み返したりもしない私だが、この本だけはなぜかとても気に入っていて、機会があれば時々読み返す。
『遠い太鼓』は村上春樹さんが37歳から40歳までの3年間、ヨーロッパに暮らした日々をつづったものである。
主にギリシャとイタリアに滞在しており、この本の舞台もほとんどがギリシャあるいはイタリアである。
それなりの平穏とそれなりの波乱をともない、作家村上春樹のヨーロッパでの毎日が淡々とつづられていく。
この淡々とした雰囲気も好きだし、エピソードごとに章が細かく分かれていて、
どこから読んでもするっと入り込めるのもいい。
ちなみに今日はヴァレンティナという女性にギリシャでの住家を紹介してもらうくだりを読んだ。
(キスマーク付きの地図はすうううううううっごく素敵だ)
この本は不思議だ。
読み始めるとすぐにするっと肩から力が抜ける。
本の中からゆっくりと立ち上ってくる優しく穏やかな空気に安心して身をまかせることができる。
同じ紀行もの(?)である、沢木耕太郎さんの『深夜特急』も悪くはないが、それでもやはりこれほどの信頼と安心感を得ることはできない。
どうして村上春樹さんにはこんな文章が書けるのだろう。私にはとても書けない。
と、書くことさえ恥ずかしいと感じるほどに、彼の文章は完成され、そして遠い。


ハルちゃんのブログとセットでいつも
楽しみに読ませて頂いています。
アメリカで暮らすようになってから、この本を
読み返していますが、私もこの本、だああああい好きです。
アメリカで暮らすことと、ヨーロッパで暮らす
ことはずいぶん違うと思いますが、それなりの
平穏と波乱、そうそうそんなこともあるよね
って感じです。
それにお料理の描写がとってもおいしそうですね!!
これからもMさんの読書記録(日記!?)、
楽しみに、そしてこれから読む本の
参考にさせていただきます!
はじめまして。コメントありがとうございます〜。
ハルさんブログも読んでいただいて、こちらもありがとうございます〜。
アメリカで暮らしてらっしゃるんですね。
この本を読むと異国で「旅する」と「暮らす」は違うんだなぁと思います。
そういう感覚、ヨシさんはより近しく感じられるのでしょうか。
たしかに料理もおいしそうですよね!
読むたびにワインとか飲みたくなります。