『ナラタージュ』
芥川賞候補にもなった作家、島本理生による恋愛小説である。
島本理生作品は今回初めて読んだ。
最後まで静かな雰囲気は壊れることなく、緩やかに、しかし確実に進行する物語は、なんというか、とても切なくて苦しい。
結ばれなかったとしても、時が過ぎたとしても、好きな人というのはもう永遠に好きでいるしかないのだと、この小説は語っているような気がする。
好きになった人のことを忘れることなどできはしない。
ただ、その人への気持ちを抱えて未来を生きていかなくてはならないのだ。
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