
『ゴールデンスランバー』
伊坂幸太郎2年ぶりの書き下ろし長編ということで、期待して読み始める。
読み終えるのに思いのほか時間がかかったが、それは面白くないからではなく、読み終えるのが惜しくて何度もページを行ったり来たりしていたせいだ。
だた、時間軸が過去・現在・未来を行ったり来たりするうえ、それぞれの章にけっこう重要なキーワードが隠されていたりする。本当に油断がならないので、名残を惜しまなくてもそれなりに時間がかかっていたかもしれない。
すべてを読み終えてパタンと本を閉じたときには
「これこれ。これを待っていたのよ」
と満足感とともに思う。
けれどやっぱりまだまだ読んでいたいという気持ちは抑えきれず、ベッドに入ってまたページを捲り出す。
すると初回は読み流していたある一文に目が留まり、そこから想像が広がって眠れなくなる。
事件の20年後、あの文章を書いたのはいったい誰なのだろう。
***
後日、ビートルズのアルバム『ABBEY ROAD』を聴きながら、『ゴールデン・スランバー』を読み返してまたしても涙が出る。
「いい子はみんな天国にいける」
そういって『ゴールデン・スランバー』を口ずさむ森田森吾の姿が頭から離れない。
ジョン・レノンという圧倒的カリスマのそばで、ブレずにずっと歌い続けるポール・マッカートニーの後ろ姿が頭から離れない。
森田森吾もポール・マッカートニーも見たことなどないのに、頭から離れないのだ。
[Golden Slumbers]
Once there was a way to get back homeward.
Once there was a way to get back home.
Sleep pretty darling do not cry,
And I will sing a lullaby.
Golden Slumbers fill your eyes,
Smiles awake you when you rise.
Sleep pretty darling do not cry,
And I will sing a lullaby.
かつて、あの場所へ帰る道があった
懐かしいあの場所へ帰る道
おやすみ、泣かないで
僕が子守唄を歌ってあげる
黄金のまどろみが訪れる
目覚めたときにはきっと笑えるよ
だからおやすみ、泣かないで
僕が子守唄を歌ってあげる
※歌詞は私が勝手に意訳しました。
間違っていたらすみません……。
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ぜひ読んでみたいんですよね!
Mさんのブログを読んで、ますます読みたくなりました!
最近、なぜか警察小説?にはまっていて、横山秀夫の文庫を
5冊ほどまとめ買いしてしまいました。
あと、猫マンガにもはまっています。
まだ花粉症がひどいので、集中力が続かないのがツライです…。
伊坂さんはとうとう本屋大賞も取っちゃいましたね〜。
どんどん人気者になってしまいますが、自分のペースを崩さず、
ボチボチでいいからがんばって欲しいなと思う今日この頃です。
横山秀夫、読んでみたいとは思っていたのですが、
まだ読んだこと無いんですよね。
映画『半落ち』ではそうとうに泣かされましたが、
やっぱり本も面白いんでしょうね。
何から入るのがオススメでしょう?
長編も読みたかったんですが、他も溜まってるので買えず…。
この本は、近々ぜひGETしたいと思います。
横山秀夫は、最初は講談社の短編集に入ってるのいくつか読んで、
それがかなり面白かったので今回まとめ買いしてみました。
「第三の時効」と「ルパンの消息(長編)」は面白いと思います!
「第三の時効」と「ルパンの消息」ですね。
了解しました。
ではそれからぜひ突撃してみようと思います。
アドバイスありがとうございました!嬉しいです。
でも私も他が溜まっているんですよね……。
この間つい本を衝動的にドカッと買ってしまって。
どうするのよアタシ?って感じです